着物を楽しむための豆知識を紹介していきます。
友禅染(ゆうぜんぞめ)とは
染色の際に、隣り合う色が混ざらないように、糊を用いて防染をして染める染色方法です。この染色技法は、江戸時代に考案されました。
京友禅と、加賀友禅の違いは?
京友禅
京友禅は、刺繍、絞り、金箔などを施しているものが多いです。
また、模様は図案調です。
加賀友禅
加賀友禅は、絵画調で、手書きだけの技法です。
加賀五彩(読み方:かがごさい)
加賀五彩とされる色は、「臙脂(読み方:えんじ)」、「藍(あい)」、「黄土(おうど)」、「草(くさ)」、「古代紫(こだいむらさき)」です。
世界三大織物とは
イランのペルシャ絨毯、フランスのゴブラン織、日本の大島紬です。
大島紬(おおしまつむぎ)について
大島紬は、奄美大島を発祥とする伝統的先染め織物です。図案調整から糸操り、整経、糊はりなど30数工程を経て出来上がります。ほとんどを手作りにより作りあげていきます。
大島紬の経緯絣(けいいかすり)の糸の使用される絣(かすり)糸の本数を表す単位を「マルキ」と言います。1マルキは、絣糸が80本ですので、例えば9マルキは720本の絣糸を使用していることになります。
また、昭和49年5月に交付施行された「伝統的工芸品産業の復興に関する法律」に基づき、昭和50年に本場大島紬が「伝統的工芸品」の指定を受けて法的に定義されています。
大島紬の定義
絹100%であること。平織りであること(平織りとは先染めの手織りのこと)、締機(しめばた)で、手作業により絣(かすり)の加工をしたものである。手機で絣合わせして織りあげたものであることです。
山形県の織物
山形県の織物には、米沢紬と、紅花紬などがあります。
桶絞りとは
根寄せ(染めない部分と染める部分の境目に沿って細かい運針をして、その糸を引き締めて留めること)をして、防染する部分を、ヒノキでできた直径40cmくらいの特殊な桶の中に入れ、しっかり密封してから桶のまま染液に入れて染める技法です。
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