東北・北信越エリア
1年間の大半を雪に閉ざされた地域では、次の理由などに予知、織物の技術が地場産業として各地域で受け継がれてきました。
・原料の栽培が豊富
・湿度の高さが織り物に最適
・農業のできない冬の生業路して最適
・勤勉で手先が器用な雪国女性の性格
・雪晒しなど雪の恵みによる効果
米沢織(よねざわおり)
山形県米沢しを中心とした地域で生産されている紬織物の総称です。
強い撚(よ)りをかけて強度を高めた糸で織られています。
「シボ」と呼ばれる細かなしわが表面に出ているのが特徴です。
シボ・・・表面処理のひとつ。物理的にシワ模様(シボ)をつけること。
小千谷縮(おぢたちぢみ)
新潟県小千谷市周辺を生産地とする麻織物です。
越後麻布に改良を加えた「シボ」のあつ独特の風合いの織物です。
国の重要無形文化財に指定されています。
反物は、地を白くするために雪の上でさらされ、完成します。
雪ざらしは、小千谷に春を呼ぶ風物詩です。
春と夏にお召しになるのが最適です。
塩沢紬(しおざわつむぎ)
新潟県南魚沼市周辺でおられている絹織物です。
十字と亀甲の上品な絣柄と「シボ」と呼ばれる地風が特徴の織物です。
三十数皇帝にも及ぶ細かい作業を経て生み出されます。
真綿の紬糸を使用した他の紬よりも地薄でサラサラしています。
櫛引織(くしびきおり)
新潟県十日町市が代表的な産地です。
「能」に用いられる装束の一つ「水衣(みずごろも)」です。
揺らぐ経糸緯糸で表現されたその織物の素材を、現代の粋を凝らし、試行錯誤を重ねながら復元、完成させた織り技法です。透け感に予知高級感とお洒落を両立させています。
加賀友禅(かがゆうぜん)
日本を代表する芸術的で最高級の染め技法です。
加賀五彩(藍(あい)、臙脂(えんじ)、草(くさ)、黄土(おうど)、古代紫(こだいむらさき)と呼ばれる艶麗(えんれい)な色彩で彩られました。
花や植物、風景など自然をモチーフにした柄が写実的なデザインで書かれています。
艶麗・・・艶(あで)やかで美しいこと(艶やか・・・はなやかに美しく、なまめかしいさま)
牛首紬(うしくびつむぎ)
石川県白山市白峰地区で生産される役800年の歴史をもつ紬織物です。
名称の由来は明治初期まで生産理が牛首村と称されていたことといわれています。
糸は2匹の蚕が入っている「玉繭」から直接引き出して製糸しています。
特徴として玉繭の糸は何本もの繊維が絡みつくために、ところどころに節が残ることがあげられます。
釘が抜けるほどに丈夫なほどから「釘抜き紬」とも称されています。
辻が花染め(つじがはなぞめ)
辻が花は、縫い締めの防染にとる染めを中心としたものです。
室町時代末期から江戸時代初期に至る短時間に隆盛して姿を消した染め技法です。
現存遺品数が300点足らずに止まることもあり、「幻の染物」と称されることもあります。
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