江戸時代の武士の裃(裃:かみしも。江戸時代武士の礼服(公服))模様が発祥です。
定め柄
武士が参勤交代で集まった際に着用しますが、服装で藩を区別するために、
藩ごとで柄を決めました
定め柄の代表的な柄 江戸小紋三役
紀州藩徳川家=「鮫(さめ)」
仙台藩伊達家=「行儀(ぎょうぎ)」
信州藩松本家=「角通し(かくとおし)」
鮫、行儀、角通しの3つの定め柄を、「江戸小紋三役」といいます。
江戸小紋三役に、「大小あられ」「万筋」を加えた「江戸小紋五役」
薩摩島津藩=大小あられ
加賀前田藩=「万筋(まんすじ)」
鮫、行儀、角通し、大小あられ、万筋で、「江戸小紋五役」といいます。
柄の特徴
鮫・・・規則正しく円状に点が並んでいる
行儀・・・お辞儀のように斜めに点が並んでいる
角通し・・・縦横まっすぐに角点が並んでいる
大小あられ・・・大と小の2種類の大きさの点が散りばめられている
万筋・・・縦のしましま
定め小紋と留め柄
前途のように、武士の裃(かみしも。=武士の礼服(公服))発祥のものを「定め小紋(さだめこもん)」、「留め柄(とめがら)」といいます。
後に庶民の間で生まれる「いわれ小紋」よりも礼儀正しいものとして現在でも着られています。
江戸小紋の染めの技術
江戸小紋は、「伊勢型紙」を使って染めます。
近年、型紙職人不足が深刻です。
伊勢型紙を使った手染めのものを「江戸小紋」
機械染めのものを「伊勢型写小紋」呼び、
呼び方を区別されているのを覚えておきましょう。
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